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COLUMN
2025.06.07
コラム

【パーキンソン病治療の最新動向】自己脂肪由来幹細胞による治療

治療の概要と背景

パーキンソン病は脳内のドーパミン産生神経が徐々に失われていく進行性の神経変性疾患です。その結果、手足の震えや筋肉のこわばり、動作の遅さといった運動症状だけでなく、抑うつや便秘、睡眠障害など様々な非運動症状も現れ、患者さんの生活の質(QOL)が大きく損なわれます。

しかし現在利用されている治療法(薬物療法や脳深部刺激術など)は、こうした症状を一時的に緩和することはできても、病気そのものの進行を止めたり根本的に治すことはできません。そのため、新たな治療アプローチとして「幹細胞治療(細胞を用いた治療)」が注目されています。

幹細胞とは様々な細胞に分化し得る能力を持つ細胞で、体の修復や再生を促す役割があります。パーキンソン病への細胞治療は1980年代から研究が始まり、以前は胎児の脳組織移植なども試みられましたが倫理的・技術的課題がありました。近年では患者さん自身やドナー由来の幹細胞を培養して用いる方法が発展しており、その中でも自分の脂肪組織から採取できる幹細胞により、安全かつ手軽な新しい治療の可能性が模索されています。

幹細胞治療が期待される理由(神経再生・抗炎症・神経保護)

幹細胞治療がパーキンソン病に有望とされるのは、大きく分けて「神経の再生・補充」と「脳環境の改善(保護・抗炎症作用)」という二つの観点があります。まず、一部の幹細胞には神経細胞に分化する能力があり、失われたドーパミン神経を補充できる可能性があります。また幹細胞そのものが分化しなくても、幹細胞が神経を修復・保護する物質を数多く分泌する点が重要です。

例えば、幹細胞は脳の損傷部位で神経の成長を促す栄養因子(神経栄養因子)や細胞の生存を助ける物質を放出し、周囲の神経細胞を支えることができます。さらに、幹細胞は脳の炎症を和らげる働きも持っています。パーキンソン病の脳では炎症反応や免疫の乱れが神経細胞死の一因となりますが、幹細胞から放出される抗炎症サイトカイン(炎症を抑える物質)が免疫バランスを整え、脳内の慢性的な炎症を抑制すると期待されています。以上のような「神経を生み出し、守り、育てる」多面的な作用により、幹細胞はパーキンソン病の進行を食い止めたり症状を改善したりできるのではないかと考えられているのです。

実際、実験動物のパーキンソン病モデルに幹細胞を移植する研究では、運動機能の改善が繰り返し確認されています。特に脂肪由来の幹細胞を移植した動物では、運動障害の指標が有意に改善し、脳内で減少していたドーパミン産生神経が回復することも報告されています。こうした知見は、幹細胞が脳内で新たな神経細胞の形成(神経新生)を促し、同時に残存する神経を保護している可能性を示唆しています。

自己脂肪由来幹細胞(ADSC)の特徴と安全性

「自己脂肪由来幹細胞」とは、その名のとおり自分自身の脂肪組織から採取した幹細胞のことです(英語では Adipose-Derived Stem Cells、略してADSCと呼ばれます)。脂肪組織には間葉系幹細胞と呼ばれる種類の幹細胞が豊富に含まれており、これは骨髄由来の幹細胞と同じタイプです。脂肪は皮下に存在し採取が比較的容易なため、患者さん自身の体から少量の脂肪をとるだけで幹細胞を手に入れられるという大きな利点があります。

実際、脂肪組織は体内で豊富に存在するため細胞源としてのアクセスのしやすさに優れ、骨髄採取のような侵襲の高い処置をせずに済みます。このような手軽さから、自己脂肪幹細胞は再生医療の素材として非常に有望視されています。得られた脂肪由来幹細胞は試験管内で増やすこともでき、骨や軟骨、筋肉など色々な組織の細胞に分化し得る多分化能を持ちます。また前述のとおり数多くの有効な生理活性物質(成長因子、サイトカインなど)を分泌する能力があり、損傷組織の修復を助ける作用が期待できます。

こうした「自分の細胞を使う」治療の最大のメリットは、生体適合性が高く拒絶反応が起こらない点です。自分自身の細胞なので移植後に免疫によって攻撃される心配がなく、臓器移植のような免疫抑制剤も不要です。さらに、胚(受精卵)由来の幹細胞を用いる治療と異なり倫理的な問題が少なく、腫瘍(がん)の形成リスクも極めて低いと報告されています。実際、多くの研究で脂肪由来幹細胞の安全性は総じて高いことが示されています。脂肪由来幹細胞は高い安全性を持つ治療候補であり、中枢神経の治療に理想的な特性を備えていると専門家も評価しています。

点滴・髄腔内投与による治療の方法と流れ

自己脂肪幹細胞を用いた治療は大まかに、(1)患者さん本人から幹細胞を採取・製造する工程と、(2)その幹細胞を体内に戻す工程の二段階から成ります。まず最初に、患者さんの腹部などから少量の脂肪組織を採取します。これは局所麻酔下で行う小さな脂肪吸引のような処置で、多くの場合日帰りまたは短期入院で実施可能です。その脂肪から幹細胞を分離し、培養施設で必要な数まで増やします(安全に細胞を培養・加工するため、厚生労働省の認可を受けた再生医療専門の培養室で行われます)。こうして用意された幹細胞を点滴や注射で体内に戻してあげるのが治療の後半のステップです。

幹細胞を体内に戻す方法として現在検討されているのが、静脈への点滴または髄腔内(ずいくうない)への注射です。静脈内点滴は、一般的な点滴と同じように腕の静脈から幹細胞液を点滴投与する方法です。所要時間は1~2時間程度で、投与中は血圧・脈拍などを監視しながら行います。点滴投与された幹細胞の多くは一時的に肺など全身の臓器に分布しますが、そこで放出される有効物質が血液を介して脳に運ばれ、結果的に脳内の神経を保護・刺激すると考えられています。

一方、髄腔内投与とは、患者さんの腰のあたり(腰椎)に細い針を刺して脊髄の周囲を満たす脳脊髄液の中に幹細胞を注入する方法です。いわば腰からの「脊髄点滴」のようなイメージで、こちらも処置時間は1時間程度です。髄腔内に入れられた細胞は脳脊髄液の流れに乗って中枢神経系全体に届くと期待されます。静脈点滴よりも直接的に中枢神経へ細胞を送り届けられる利点がありますが、腰椎穿刺を行うためわずかながら頭痛や神経根の痛みなどのリスクがあります。

いずれの投与法も、処置後しばらく安静・経過観察を行い問題なければ帰宅できます。なお、実際の治療では複数回の投与が計画されることが多い点も特徴です。現在の研究では、一定の間隔で繰り返し幹細胞点滴を行うことで効果が維持・増強されるかを検証しています。たとえば日本で行われた予備的研究では、パーキンソン病患者3名に対し自己脂肪幹細胞の点滴を約1ヶ月ごとに5~6回実施しましたが、全例で投与後6ヶ月間に副作用が認められず、安全に繰り返し投与できることが確認されています。このように、本治療は患者さんへの体的負担が比較的小さい低侵襲な療法であり、外科的手術を伴う他の細胞移植(例:他家ドーパミン神経細胞の脳内移植など)に比べると手軽に施行できる点も魅力です。

パーキンソン病における自己脂肪幹細胞治療の可能性と限界

自己脂肪幹細胞治療の可能性(メリット)として期待されるのは、第一に症状の改善や進行の抑制です。幹細胞治療はドーパミン補充療法とは異なり、神経そのものの回復や保護を図るアプローチのため、うまく作用すれば根本的な病態改善につながる可能性があります。実際、少人数の臨床研究ではありますが、幹細胞を点滴または髄腔内注射で投与したパーキンソン病患者で症状スコアの向上が報告されています。

前述の日本の症例では、繰り返し幹細胞点滴を受けた3名全員でパーキンソン病の症状評価スコア(MDS-UPDRS)が治療前より改善しました。また海外の別の研究でも、76~95歳という高齢のパーキンソン病患者10名に自己脂肪幹細胞を6回点滴したところ、治療後に患者さん自身の報告による日常生活の質(PDQ-39質問票)や抑うつ症状(PHQ-9)などがわずかながら改善し、臨床的に意味のある変化が得られたとされています。これらの改善は統計学的に有意な差とまでは言えなかったものの、患者さんにとって「楽になった」と感じられる程度の良い変化であった点は注目すべき成果です。さらに興味深いことに、こうした症状改善効果は運動症状だけでなく非運動症状にも及ぶ可能性があります。

先述の研究では抑うつ傾向のスコア改善がみられましたが、これは幹細胞治療により脳内の炎症が和らいだり神経ネットワークが保護されたりしたことで、精神症状など全身的な面にも良い影響が出たのではないかとも考えられます。また幹細胞には組織修復を促す作用があるため、病気の進行を遅らせる(神経細胞の脱落スピードを緩やかにする)ことも期待されます。

実際、様々な細胞治療の臨床データをまとめた最新の統合解析(メタアナリシス)では、細胞移植治療を受けたパーキンソン病患者は治療後3ヶ月~2年の時点で、オフ時の運動症状や日常生活動作が有意に改善していたとの結果が報告されています。この解析には胎児細胞移植や他家細胞を用いたケースも含まれていますが、全体として細胞治療はパーキンソン病患者の運動機能にプラスの効果をもたらす可能性が示唆されました。以上より、自己脂肪幹細胞治療は症状の軽減やQOL向上に寄与しうる新たな選択肢として期待されています。

一方で、現時点ではいくつかの限界や課題も認識しておく必要があります。まず、この治療法はまだ研究段階の先進医療であり、効果の大きさや持続期間には個人差が大きいと考えられます。先述のように小規模研究では改善例が報告されていますが、その効果は「劇的に症状が消失する」というより「多少なりとも良い方向に向かう」といった控えめな改善であるケースが多いのが実情です。また統計的に明らかな有効性を示すまでには至っておらず、プラセボ(偽薬)との比較試験など厳密な検証を経る必要があります。

最新の臨床研究・症例報告から読み解く現状

自己脂肪幹細胞治療に関する最新の臨床研究も少しずつ蓄積されてきました。直近では前述のような少人数の安全性試験や予備的な有効性検証が国内外で行われています。例えば、米国の研究グループはパーキンソン病患者10名(平均80歳と高齢の方々)を対象に、自己脂肪由来幹細胞を6回にわたり静脈点滴する試験を実施しました。その結果、重篤な副作用は認められず安全に施行でき、先に述べたように運動機能や生活の質に関する指標で僅かながら改善傾向が見られました。

研究チームは「高齢のパーキンソン病患者において本治療は安全に行え、統計的有意差はないものの症状の改善が示唆された」と結論づけ、今後さらなる大規模・対照試験で有効性を検証すべきと報告しています。また、症例報告では、自己脂肪幹細胞を2年間に26回も繰り返し点滴投与し経過を追ったところ、治療開始から明らかにUnified Parkinson’s Disease Rating Scale(UPDRS)のスコアが減少(改善)し、患者さんの日常動作が向上したことが示されています。

この患者さんでは治療中に大きな副作用も起こらず、長期にわたる反復投与にも耐えうる安全性が示されました。さらに興味深いことに、脳のエネルギー消費をみるPET検査でも、治療後に運動機能に関わる脳の部位の代謝が改善していたと報告されています。これらの結果は、幹細胞治療が実際に患者さんの脳内で機能回復をもたらしている可能性を示すものとして注目されています。

一方で、厳密な臨床試験のデータはまだ限られています。国際的にはプラセボ対照を設けた二重盲検試験(患者にも医師にもどの群かわからない状態で比較する試験)が進行中であり、一例としてアメリカの非営利団体が主導する24名規模の第II相試験が2023年に完了しています。この試験では自己脂肪幹細胞の点滴を複数回行い、安全性と症状への効果をプラセボ群と比較検証しています。結果の詳細はまだ解析中ですが、今後こうした質の高い試験からエビデンス(科学的根拠)が集まれば、幹細胞治療の有用性についてより明確な判断ができるでしょう。全体として最新の文献を俯瞰すると、「安全性は概ね良好である」「症状に何らかの改善がみられる例がある」という点では概ね一致しています。

治療を受ける際の注意点と今後の展望

現在、自己脂肪由来幹細胞を用いたパーキンソン病治療は、一部の医療機関や研究プロジェクトで先進医療・臨床研究という形で提供されています。患者さんがこの治療を検討する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。まず第一に、十分な説明を受け納得した上で参加することが大切です。前述の通り効果には個人差があり、現時点で保証された治癒効果があるわけではありません。標準治療(薬物療法など)を中断してまで飛びつくようなものではなく、あくまで追加の選択肢として慎重に判断すべきです。また、この治療は自由診療(保険適用外)となる場合が多く、費用も高額になる傾向があります。治療を受ける前に費用面も含めて十分検討しましょう。

さらに、安全性は概ね良好とされていますが侵襲のある処置には変わりないため、実施にあたっては一定のリスク説明があります。脂肪採取時の内出血や感染、点滴中のアレルギー反応、髄腔内注射後の頭痛など、起こりうる副作用について医師から説明を受け、リスクとベネフィットを理解した上で同意することが重要です。それから、治療を希望する際には必ず信頼できる医療機関や研究機関を通じて受けるようにしてください。

最後に今後の展望についてですが、自己脂肪由来幹細胞治療はパーキンソン病の将来の治療オプションとして大いに期待されています。現在進行中の臨床試験の結果次第では、数年以内にこの治療がより一般的なものとなり、将来的には標準治療の一端を担う可能性もあります。幹細胞治療が実用化されれば、従来の薬物療法では十分に対処できなかった病気の進行抑制や神経機能の維持・改善につながり、患者さんの自立度や生活の質を飛躍的に向上させることが期待されます。また、将来的には幹細胞治療と他の治療法との組み合わせも検討されるでしょう。例えば、幹細胞治療で神経環境を整えつつ、リハビリテーションや薬物治療(ドーパミン作動薬や抗炎症薬)を組み合わせることで相乗効果を狙うといった戦略も考えられます。

まとめ

自己脂肪由来幹細胞を用いたパーキンソン病治療は「自分の細胞で自分の脳を守る」という夢のあるアプローチであり、現在その安全性は概ね確認されつつあります。効果についても初期ながら有望な結果が報告されており、今後の大規模試験で有効性が証明されれば新たな治療の柱になるかもしれません。一方で、まだ研究段階であることを忘れず、最新の情報に基づいて慎重に判断することが大切です。主治医ともよく相談し、信頼できる体制のもとで治療を受けるようにしましょう。研究者たちは「希望は十分にある」としながらも、更なる検証と改良を重ねてこの治療を洗練させようと取り組んでいます。患者さん・ご家族にとっても希望を持ちつつ現実的な視点を失わず、正しい情報に基づいて治療と向き合っていただければと思います。

よくある質問(FAQ)

Q1. 自己脂肪幹細胞治療でパーキンソン病の症状がどの程度改善しますか?
A. 症状の改善には個人差がありますが、運動機能の向上や日常生活動作の改善、非運動症状(抑うつ・睡眠障害など)の軽減が報告されています。ただし、完全な治癒ではなく、症状の進行を遅らせたり軽減したりすることが目的です。

Q2. 幹細胞治療は安全ですか?副作用はありますか?
A. これまでの研究では重大な副作用は報告されておらず、概ね安全と考えられています。ただし、脂肪採取時の内出血や感染、投与後の軽度な頭痛・倦怠感などが一時的に見られることがあります。

Q3. 幹細胞治療を受ける際の痛みや負担は大きいですか?
A. 脂肪採取は局所麻酔で行われ、比較的負担は軽い処置です。点滴投与は通常の点滴と同程度、髄腔内投与(腰椎穿刺)は少々の違和感や痛みを伴うことがありますが、一般的に耐えられる範囲内です。

Q4. 一度治療を受ければ効果はずっと続きますか?
A. 治療の効果持続期間はまだ研究中ですが、多くの臨床研究では複数回の治療で効果が高まると報告されています。一度の治療では数ヶ月から1年程度の効果が期待されるものの、効果を維持するには定期的な投与が必要になる可能性があります。

Q5. 幹細胞治療は他の治療法(薬物治療、リハビリ)と併用可能ですか?
A. はい、幹細胞治療は通常の薬物治療やリハビリと併用可能です。むしろ併用することで相乗効果が期待されますので、標準的な治療は継続しつつ幹細胞治療を取り入れる形になります。

Q6. 治療を受けられないケースはありますか?
A. 重篤な感染症、がん治療中、免疫疾患をお持ちの方、妊娠中の方は治療を控える場合があります。治療前には必ず医師の詳しい診断と評価が必要です。

Q7. 幹細胞治療は保険が適用されますか?
A. 現在、この治療法は研究段階であり自由診療のため、保険は適用されません。費用が高額になることもありますので、事前に医療機関に確認してください。

Q8. 治療後の日常生活で特に注意すべきことはありますか?
A. 治療直後は疲れや倦怠感が出ることもありますので、数日間はゆったりと過ごすことをお勧めします。その後は通常の生活に戻れますが、主治医の指示に従い定期的な経過観察を行いましょう。

Q9. 自己脂肪幹細胞治療の将来性について、現段階ではどう評価されていますか?
A. 現在は研究段階ですが、安全性が高く初期の有効性も報告されているため、将来的にはパーキンソン病の新たな治療法として有望とされています。ただし、明確なエビデンス確立にはさらなる臨床試験が必要です。

Q10. 治療を受けるにはどのような施設を選ぶべきでしょうか?
A. 国の認定を受けた再生医療施設や研究実績のある専門機関で、十分な説明やフォローアップ体制が整っている施設を選びましょう。まずは主治医とよく相談し、信頼できる機関での治療を検討してください。

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執筆者

若林雄一

若林 雄一

セルグランクリニック 院長

医学博士
アメリカ再生医療学会専門医
放射線診断専門医
核医学専門医

【略歴】                                        
アメリカ再生医療学会認定専門医資格を有し、神戸大学病院やアメリカ国立衛生研究所(NIH)で培った経験を基に、患者様一人ひとりのニーズに応じたオーダーメイド医療を提供しています。

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