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COLUMN
2026.02.28
コラム

脳梗塞・脳卒中の後遺症は治る?最新治療と再生医療を専門医が解説

「リハビリを続けているのに、手足の麻痺がなかなか改善しない」

「言葉がうまく出てこない状態が続いている」——。

脳梗塞や脳卒中を経験されたご本人やご家族から、こうしたお悩みを伺うことは少なくありません。

脳卒中は日本人の死因第3位であり、要介護の最大の原因疾患です。特に脳梗塞は脳卒中全体の約7割を占め、後遺症に苦しむ方は年間数十万人にのぼります。

従来の治療ではリハビリテーションが中心でしたが、近年、幹細胞を用いた再生医療が「脳の回復力そのものを高める」新たな選択肢として注目されています。

本記事では、アメリカ再生医療学会専門医である当院院長・若林雄一が、脳梗塞・脳卒中の基礎知識から最新の再生医療の可能性まで、わかりやすく解説します。

脳梗塞・脳卒中とは?|日本の患者数と後遺症の実態

脳梗塞と脳卒中の違い

「脳梗塞」と「脳卒中」は混同されがちですが、正確には異なる概念です。脳卒中(ストローク)とは脳の血管に障害が起こる疾患の総称で、大きく以下の3つに分けられます。

脳梗塞:脳の血管が血栓(血のかたまり)で詰まり、その先の脳細胞に血液が届かなくなる状態です。脳卒中の約7割を占めます。

脳出血:脳内の血管が破れて出血し、周囲の脳組織を圧迫・損傷する状態です。高血圧が最大の原因とされています。

くも膜下出血:脳表面の動脈瘤が破裂し、くも膜の下に出血が広がる状態です。突然の激しい頭痛が特徴的です。

いずれも脳細胞がダメージを受ける点は共通しており、生命の危険や重い後遺症につながります。

日本における脳卒中の疫学データ

厚生労働省の統計によると、日本の脳卒中患者数は約118万人にのぼります。脳卒中は日本人の死因第3位であるだけでなく、要介護となった方の原因疾患としても第1位です。

日本脳卒中学会のデータでは、脳卒中を発症した方のうち約60%に何らかの後遺症が残ると報告されています。麻痺や言語障害により、仕事への復帰が困難になったり、日常生活で介助が必要になったりするケースも多く見られます。

脳卒中リスクを高める生活習慣や疾患とは?

脳卒中の発症リスクを高める要因としては、高血圧が最大の要素とされています。慢性的に血圧が高い状態が続くと、脳の血管壁に過剰な圧力がかかり、徐々に脆弱化してしまいます。その結果、小さな刺激や血圧の変動に耐えられずに血管が破裂しやすくなります。

また、高血圧だけでなく、以下のような生活習慣や疾患もリスクを高めます。肥満や運動不足、不健康な食生活(塩分過多、脂質過多)は高血圧を助長し、間接的に脳卒中のリスクを上げる要因となります。特に塩分の摂りすぎは血圧上昇に直結するため、注意が必要です。

さらに、アルコールの過剰摂取や喫煙も血管に悪影響を及ぼします。アルコールの過剰摂取は血圧の急激な変動を起こしやすく、喫煙は血管を収縮させ動脈硬化を進行させるため、血管の破裂リスクが高まります。

生活習慣病である糖尿病や脂質異常症なども脳卒中リスクを上昇させます。これらの疾患は動脈硬化を促進し、脳血管が破裂する可能性を高めるため、これらの疾患を適切に管理・治療することが脳卒中の予防に重要です。

脳卒中のリスクを下げるためには、健康的な食事、定期的な運動、禁煙、アルコール摂取の節制など、生活習慣の見直しが非常に効果的です。また、定期的な健康診断によって生活習慣病の早期発見・治療を行うことも重要なポイントです。

脳梗塞の3つのタイプ

脳梗塞はその原因によって主に3つのタイプに分類されます。タイプごとに治療方針が異なるため、正確な診断が重要です。

タイプ原因特徴
ラクナ梗塞脳の細い血管が詰まる比較的軽症が多いが再発しやすい
アテローム血栓性脳梗塞動脈硬化で太い血管が狭窄・閉塞生活習慣病が主な原因。徐々に進行
心原性脳塞栓症心房細動で心臓内にできた血栓が脳へ突然発症し重症化しやすい
脳梗塞とは?

脳梗塞が起こる原因とその種類について

脳梗塞とは、脳の血管が詰まることで血流が途絶え、その部分の脳細胞が壊死してしまう病気です。脳梗塞が起こると、脳細胞が酸素や栄養を受け取れなくなり、短時間で機能障害を起こし、重篤な後遺症や生命の危険を伴います。

脳梗塞の原因としては主に次のようなものがあります。

まず、動脈硬化による血管の狭窄が挙げられます。動脈硬化は、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が主な原因となって進行します。これにより、血管が徐々に狭くなり血流が悪化し、最終的に血管が詰まって脳梗塞を引き起こす可能性があります。

次に心臓に起因するタイプの脳梗塞があります。これは心房細動などの不整脈によって血栓が心臓内で形成され、それが血流に乗って脳血管まで運ばれ詰まるというタイプで、心原性脳塞栓症と呼ばれます。

また、血管が一時的に狭くなることで発生する一過性脳虚血発作(TIA)は、脳梗塞の前触れとも呼ばれ、放置すると本格的な脳梗塞へと進行するリスクが高いことが知られています。

脳梗塞はその原因や血管が詰まる部位により症状や治療方法が異なるため、詳細な診断と適切な治療が重要になります。

脳梗塞の初期症状と早期発見の重要性

FAST診断法で見逃さない脳梗塞のサイン

脳梗塞の治療で最も重要なのは「時間」です。発症から治療開始までの時間が短いほど、脳のダメージを最小限に抑えることができます。

誰でも簡単にチェックできる方法として、世界的に推奨されているのが「FAST(ファスト)」診断法です。

F(Face:顔)…笑顔をつくったとき、片側の顔が下がる・ゆがむ

A(Arms:腕)…両腕を前に伸ばしたとき、片方の腕が下がってしまう

S(Speech:言葉)…ろれつが回らない、言葉がうまく出てこない

T(Time:時間)…上記のいずれかに気づいたら、すぐに119番通報する

これらの症状は一過性であっても脳梗塞の前兆(一過性脳虚血発作:TIA)の可能性があります。「しばらくしたら治った」と放置すると、数日以内に本格的な脳梗塞を発症するリスクが高いため、必ず医療機関を受診してください。

発症から治療開始までの「ゴールデンタイム」

脳梗塞の急性期治療には時間制限があります。血栓を溶かすt-PA(組織プラスミノーゲン活性化因子)療法は発症から4.5時間以内が適応条件です。また、カテーテルで血栓を直接回収する血管内治療は、条件によっては発症後24時間以内まで適応が拡大されています。

日本脳卒中学会のガイドライン(2025年版)でも、発症後48時間以内のリハビリテーション開始が推奨されており、「一刻も早い治療開始」が回復の鍵となります。

脳梗塞・脳卒中の後遺症とは?症状別に解説

脳梗塞・脳卒中の後遺症は、損傷を受けた脳の部位によってさまざまです。ここでは代表的な後遺症について解説します。

運動麻痺(片麻痺)

最も多い後遺症です。脳の片側が損傷を受けると、反対側の手足に麻痺が生じます(片麻痺)。箸が使えなくなる、歩行が困難になるなど、日常生活に大きな支障をきたします。

言語障害(失語症・構音障害)

左脳の言語野が損傷を受けると、言葉を理解したり話したりすることが難しくなります(失語症)。また、口や舌の動きが悪くなりろれつが回らなくなることもあります(構音障害)。

高次脳機能障害

記憶力や注意力の低下、判断力の衰え、感情のコントロールが難しくなるといった症状が現れます。外見からはわかりにくいため「見えない障害」とも呼ばれ、社会復帰を難しくする大きな要因です。

その他の後遺症

嚥下障害(飲み込みの困難)、排尿障害、感覚障害(しびれ・痛み)、視野障害、うつ症状なども脳卒中の後遺症として知られています。これらの症状が複合的に現れるケースも多く、ご本人だけでなくご家族の生活にも大きな影響を及ぼします。

従来の脳梗塞後遺症治療と回復の限界

急性期治療(t-PA・血管内治療)

急性期治療は大きく進歩しました。t-PA療法や血管内治療(血栓回収術)により、発症直後であれば血流を再開通させ、脳のダメージを最小限に食い止めることが可能です。しかし、治療の時間制限があるため、すべての患者さんが恩恵を受けられるわけではありません。

リハビリテーションの効果と限界

急性期治療の後は、リハビリテーションが後遺症改善の主な手段となります。理学療法・作業療法・言語療法などを通じて、残った機能を最大限に引き出すことを目指します。

リハビリは後遺症の改善に不可欠ですが、一度死んでしまった脳の神経細胞そのものを再生させることはできません。そのため、発症から6ヶ月〜1年を過ぎると回復の速度が著しく低下し、「これ以上の改善は難しい」と言われるケースが少なくありません。

薬物療法の役割

抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)や降圧薬は脳梗塞の再発予防に重要な役割を果たします。しかし、これらはあくまで「予防」のための薬であり、すでに生じた後遺症を改善する効果は期待できません。

\ 脳梗塞後遺症の再生医療についてもっと詳しく知りたい方へ /

当院では脳梗塞・脳卒中の後遺症に対する幹細胞治療のご相談を承っています。まずはお気軽にご予約・ご相談ください。お電話(06-6212-5960)またはLINEでもお問い合わせいただけます(無料)。

これまでの脳神経疾患治療と再生医療の比較検討

従来の脳梗塞・脳卒中後の治療法としては、主にリハビリテーションや薬物療法、外科的治療が行われてきました。リハビリは脳機能の回復を目指すためには非常に有効ですが、完全な組織修復は難しいため、一定の後遺症が残るケースが多くありました。薬物療法も症状の進行抑制や症状緩和を目的とした対症療法にとどまり、根本的な改善は困難とされています。

再生医療はこれら従来治療法と異なり、脳の損傷した細胞や組織を根本的に再生・修復する可能性があります。具体的には、患者自身の細胞や幹細胞を培養して投与することで、損傷した脳組織が実際に修復され、新たな神経回路が再構築されることが期待されます。

特に幹細胞治療は、治療後も長期にわたる神経再生効果が続く可能性があり、持続的な改善効果が期待される治療法です。また、再生医療は比較的副作用が少なく、患者さんの負担が軽減される点もメリットとして挙げられます。

しかし、現時点ではまだ臨床研究段階にあるケースが多く、治療の適応となる患者さんの条件や治療効果に個人差があること、また保険適用外の治療が多いなどの課題も存在します。そのため、患者さんごとに適切な評価と慎重な検討が必要となります。

脳梗塞後遺症に再生医療(幹細胞治療)ができること

従来の治療では「損傷した脳細胞は再生しない」という前提がありました。しかし近年、幹細胞を用いた再生医療によって、脳の自己修復力を引き出す可能性が示されています。

幹細胞治療のメカニズム

自己脂肪由来幹細胞(ADSC)を培養し、点滴で静脈内に投与すると、幹細胞は血流に乗って損傷部位に集積します。そこで幹細胞が発揮する主な作用は次の3つです。

パラクライン効果(栄養因子の分泌):幹細胞は神経栄養因子(BDNFやGDNFなど)や成長因子を豊富に分泌します。これらの物質が損傷した神経細胞を保護し、生き残った神経細胞の働きを活性化させます。

血管新生の促進:幹細胞が分泌するVEGFなどの因子が、脳の血管を新たに作り直すことを促します。血流が改善されることで、酸素と栄養が脳全体に行き渡りやすくなります。

抗炎症作用:脳梗塞後の脳内には慢性的な炎症が残っていることがあります。幹細胞はこの炎症を鎮め、脳が回復しやすい環境を整えます。

神経保護作用:幹細胞は損傷を受けた神経細胞の細胞死(アポトーシス)を抑制する因子を分泌します。これにより、まだ生きているものの弱っている神経細胞を守り、脳梗塞後に進行するダメージの拡大を食い止める働きがあります。

重要なのは、幹細胞が直接「新しい脳細胞に変わる」のではなく、周囲の環境を整えて脳自身の回復力を最大限に引き出すという点です。

幹細胞治療のメカニズム

自己脂肪由来幹細胞(ADSC)を培養し、点滴で静脈内に投与すると、幹細胞は血流に乗って損傷部位に集積します。そこで幹細胞が発揮する主な作用は次の3つです。

パラクライン効果(栄養因子の分泌):幹細胞は神経栄養因子(BDNFやGDNFなど)や成長因子を豊富に分泌します。これらの物質が損傷した神経細胞を保護し、生き残った神経細胞の働きを活性化させます。

血管新生の促進:幹細胞が分泌するVEGFなどの因子が、脳の血管を新たに作り直すことを促します。血流が改善されることで、酸素と栄養が脳全体に行き渡りやすくなります。

抗炎症作用:脳梗塞後の脳内には慢性的な炎症が残っていることがあります。幹細胞はこの炎症を鎮め、脳が回復しやすい環境を整えます。

神経保護作用:幹細胞は損傷を受けた神経細胞の細胞死(アポトーシス)を抑制する因子を分泌します。これにより、まだ生きているものの弱っている神経細胞を守り、脳梗塞後に進行するダメージの拡大を食い止める働きがあります。

注目される臨床エビデンス

脳卒中に対する幹細胞治療の有効性は、世界各国の研究で報告されています。

2024年に発表されたメタアナリシス(複数の臨床試験を統合分析する手法)では、脳卒中患者に対するMSC(間葉系幹細胞)治療の安全性が概ね良好であることが確認されました。運動機能の改善を示す報告も複数見られています。

日本国内の研究でも注目すべき成果が報告されています。日本の研究チームが実施した自己脂肪由来幹細胞の静脈投与試験では、慢性期の脳卒中患者21名(脳梗塞7名・脳出血14名)を対象に治療を行い、投与後早期に運動機能・感覚機能・認知機能の回復が認められました。特に、発症から6ヶ月以内に投与を受けた患者さんで、より顕著な回復が見られたと報告されています。

これらの研究はまだ規模が限られており、すべての患者さんに同じ効果が保証されるものではありません。しかし、従来「これ以上の回復は難しい」とされていた慢性期の脳卒中後遺症にも改善の可能性が示されたことは、大きな前進と言えます。

脳梗塞後遺症に対する幹細胞治療の詳しいエビデンスについては、「脳梗塞後遺症に対する自己脂肪由来幹細胞療法の効果と仕組み」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

リハビリ×再生医療の相乗効果

再生医療の大きな特徴は、リハビリテーションとの相乗効果が期待できる点です。

幹細胞治療によって脳の修復環境が整った状態でリハビリを行うことで、新たに形成された神経回路がより強化されやすくなると考えられています。「再生医療が脳の修復力を高め、リハビリがその力を最大限に引き出す」——この組み合わせが、従来のリハビリ単独では超えられなかった回復の壁を突破する鍵になると期待されています。

自宅で行える効果的なセルフリハビリのポイント

リハビリは医療施設だけでなく、自宅でも継続することが非常に重要です。自宅でのセルフリハビリは、日々の生活の中で少しずつでも繰り返し行うことで、脳の回復をサポートできます。

自宅で行える具体的なセルフリハビリのポイントは、まず継続的な運動習慣の維持です。簡単なウォーキングやストレッチ、バランス運動などは、身体の運動機能を維持し、日常生活動作の自立度を高めることに役立ちます。

また、手指の細かい動きを促すために、指先を使った手芸や簡単な料理、文字を書く練習などを行うことも有効です。これらの動作は脳と神経の連携を促し、神経ネットワークを再構築する効果が期待できます。

言語障害がある場合は、毎日のコミュニケーションや音読、歌唱などが効果的です。家族や友人との積極的な会話も言語能力の回復を促します。

さらに、認知機能向上のためにパズルや簡単な計算、記憶ゲームなどを行うのも有効です。楽しみながら継続できるものを選び、日常生活の一部に取り入れると良いでしょう。

大切なのは焦らずに継続することです。セルフリハビリは短期間で劇的な回復が見られるものではありませんが、継続して行うことで着実に効果が蓄積されます。また、セルフリハビリの内容については主治医やリハビリ専門家と相談し、無理のない範囲で安全に行うことが重要です。

なぜ脂肪由来幹細胞なのか

幹細胞には骨髄由来や臍帯由来などさまざまな種類がありますが、当院では自己脂肪由来幹細胞(ADSC)を使用しています。脂肪由来を選択する理由は以下の通りです。

採取時の負担が少ない:腹部からわずかな脂肪を採取するだけで済み、骨髄穿刺に比べて痛みや感染リスクが低い

自己細胞のため拒絶反応がない:ご自身の細胞を使うため、免疫拒絶のリスクが極めて低い

豊富な幹細胞が得られる:脂肪組織は骨髄に比べて幹細胞の含有量が多く、効率的に培養できる

抗炎症・神経保護因子の分泌能力:脂肪由来幹細胞はパラクライン効果が高く、神経栄養因子を豊富に分泌することが研究で示されている

脳梗塞・脳卒中を再発させないための予防と生活習慣

脳卒中は再発率が高い疾患として知られています。再発を防ぐためには、日常生活の中での予防が極めて重要です。

再発リスクを高める5つの要因

高血圧:脳卒中の最大のリスク要因です。収縮期血圧が10mmHg上がるごとに、脳卒中リスクが約20〜30%増加するとされています。

糖尿病:高血糖は血管の老化を加速させ、動脈硬化を進行させます。

脂質異常症:LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いと、血管壁にプラーク(脂肪のかたまり)が蓄積しやすくなります。

心房細動:不整脈の一種で、心臓内に血栓ができやすくなり、それが脳に飛んで脳梗塞を引き起こします。

喫煙:血管を収縮させ動脈硬化を促進するため、脳卒中リスクを約2倍に高めます。

食事・運動・禁煙の具体的な指針

再発予防の基本は生活習慣の見直しです。以下のポイントを日常に取り入れることをおすすめします。

食事:塩分は1日6g未満を目標に。野菜・魚・大豆製品を中心としたバランスの良い食事を心がけましょう。過度な飲酒は控えてください。

運動:ウォーキングや軽い体操など、週3回以上・1回30分程度の有酸素運動が推奨されています。ただし、後遺症がある方は主治医と相談のうえ、無理のない範囲で行ってください。

禁煙:禁煙は脳卒中リスクを大幅に低下させる最も効果的な生活改善です。禁煙外来の利用も検討してください。

服薬管理:処方された降圧薬や抗血栓薬は自己判断で中止せず、主治医の指示のもと確実に服用しましょう。

脳梗塞のリスク要因(高血圧、糖尿病など)と予防法

脳梗塞のリスクを高める要因には、高血圧や糖尿病、高脂血症、喫煙、肥満、運動不足などがあります。特に高血圧は血管への圧力が高くなり、動脈硬化を進行させやすくなるため、脳梗塞の主要な危険因子として知られています。また、糖尿病や高脂血症も血管の老化を早め、血管が詰まるリスクを高めることになります。

これらのリスク要因を管理・改善するためには、日常生活の中での具体的な予防行動が重要です。食事面では、塩分を控えたバランスの良い食事を心がけ、特に野菜や果物、魚類などを積極的に摂取することが推奨されます。また、血糖値や脂質を適正にコントロールするために、甘いものや脂質が多い食品の摂りすぎに注意が必要です。

さらに、適度な運動も重要であり、ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなどを毎日の生活に取り入れることで、血管の健康維持や体重管理につながります。

加えて、禁煙は脳梗塞の予防に極めて効果的です。喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進するため、禁煙を徹底することが望ましいです。

定期的な健康診断や医療機関での定期的な検査も重要で、特に生活習慣病を抱えている方は、主治医と相談の上、しっかりとしたリスク管理を行いましょう。

当院では、動脈硬化の進行予防として幹細胞治療の応用も研究しています。詳しくは「下肢の動脈硬化と脂肪幹細胞治療」もご参照ください。

脳梗塞・脳卒中の再生医療を検討する際のポイント

クリニック選びで確認すべきこと

再生医療は自由診療であるため、クリニック選びが極めて重要です。以下のポイントを必ず確認してください。

厚生労働省への届出:再生医療等安全性確保法に基づき、治療計画が厚生労働省に届出・受理されているか

専門医の在籍:再生医療に関する専門資格を持つ医師が治療に携わっているか

細胞加工施設(CPC)の品質管理:幹細胞の培養が厳格な無菌管理体制のもとで行われているか

治療実績と安全性データ:過去の治療実績や安全性に関するデータを公開・説明しているか

再生医療のクリニック選びについてさらに詳しく知りたい方は、「幹細胞治療の病院選び方」も参考にしてください。

治療の流れ

当院における脳卒中後遺症に対する幹細胞治療の一般的な流れは次の通りです。

STEP 1:カウンセリング…現在の症状やこれまでの治療歴を詳しくお伺いし、再生医療の適応があるかを判断します。

STEP 2:脂肪採取…腹部から少量(米粒大程度)の脂肪を採取します。局所麻酔で行うため入院の必要はありません。

STEP 3:幹細胞培養…提携の細胞加工施設(CPC)で約4〜6週間かけて幹細胞を培養します。品質保証書を発行します。

STEP 4:点滴投与…培養した幹細胞を点滴で静脈投与します。所要時間は約1〜2時間です。

STEP 5:経過観察…投与後、定期的に経過観察を行い、効果の確認やリハビリの指導を行います。

脳卒中後遺症に対する幹細胞治療の一般的な流れは次の通りです。

STEP 1:カウンセリング…現在の症状やこれまでの治療歴を詳しくお伺いし、再生医療の適応があるかを判断します。

STEP 2:脂肪採取…腹部から少量(米粒大程度)の脂肪を採取します。局所麻酔で行うため入院の必要はありません。

STEP 3:幹細胞培養…提携の細胞加工施設(CPC)で約4〜6週間かけて幹細胞を培養します。品質保証書を発行します。

STEP 4:点滴投与…培養した幹細胞を点滴で静脈投与します。所要時間は約1〜2時間です。

STEP 5:経過観察…投与後、定期的に経過観察を行い、効果の確認やリハビリの指導を行います。

費用と保険の考え方

脳卒中に対する幹細胞治療は現時点では保険適用外の自由診療です。費用は使用する細胞の量や治療回数によって異なります。詳細な費用については、カウンセリング時に個別にご説明しています。

将来的には、より大規模な臨床試験の結果を経て保険診療化される可能性もありますが、現時点では患者さんご自身の費用負担による先進的治療という位置づけです。

お気軽にご相談ください

専門スタッフが丁寧にお答えします。LINEなら24時間受付中。

電話受付:10:00〜19:00(水曜・日曜定休)

よくあるご質問(FAQ)

脳梗塞の後遺症は完全に治りますか?

後遺症の回復には個人差があり、すべての方が完全に元の状態に戻ることを保証するものではありません。ただし、幹細胞治療とリハビリの組み合わせにより、従来よりも高い回復が得られる可能性が報告されています。治療によってどの程度の改善が見込めるかは、カウンセリングで個別に評価いたします。

発症からどれくらい経っていても再生医療を受けられますか?

発症からの期間に厳密な制限はありません。日本の研究では、発症から6ヶ月以内の投与でより顕著な回復が見られたという報告がありますが、慢性期(発症から数年経過)の患者さんでも改善が認められたケースがあります。まずはお気軽にご相談ください。

幹細胞治療の安全性は?副作用はありますか?

自己脂肪由来幹細胞を使用するため、免疫拒絶反応のリスクは極めて低いです。これまでの臨床研究で重篤な副作用は報告されていません。脂肪採取部の一時的な痛みや、投与後の微熱・倦怠感が一過性に現れることがありますが、通常は数日以内に改善します。

治療費用はどれくらいかかりますか?

自由診療のため、費用は治療内容(細胞数・投与回数)によって異なります。詳細は個別にご案内しておりますので、カウンセリング時にお気軽にお尋ねください。

治療後にリハビリは必要ですか?

はい、リハビリとの併用を強くおすすめしています。幹細胞治療で脳の修復環境が整った状態でリハビリを行うことで、相乗効果が期待できます。治療後のリハビリプランについてもアドバイスいたします。

脳出血の後遺症にも再生医療は有効ですか?

はい、脳出血の後遺症に対しても幹細胞治療の有効性が報告されています。幹細胞の神経保護・抗炎症作用は、脳梗塞だけでなく脳出血による損傷にも有益に働く可能性があります。詳しくは個別にご相談ください。

セルグランクリニックの脳卒中再生医療

セルグランクリニック(CELL GRAND CLINIC)は、大阪・心斎橋に位置する再生医療専門クリニックです。

当院院長の若林雄一は、アメリカ再生医療学会専門医日本抗加齢学会専門医の資格を有し、神戸大学医学部卒業後、同大学院で医学博士号を取得。米国国立衛生研究所(NIH)での研究経験を経て、現在は3,000件以上の幹細胞治療に携わっています。国際誌への論文発表やPfizer社との共同研究経験など、研究と臨床の両面で豊富な実績があります。

当院では脳梗塞の原因である動脈硬化関連疾患に対して、厚生労働省に届出・受理された再生医療等提供計画に基づき、安全性が確保された幹細胞治療を提供しています。提携の細胞加工施設(CPC)は厳格な無菌管理体制のもと運営され、品質保証書を発行しています。

厚生労働省に届出・受理された再生医療等提供計画:自己脂肪由来幹細胞治療を用いた脳梗塞など動脈硬化症の治療

脳梗塞・脳卒中の後遺症でお悩みの方は、まずはカウンセリングで現在の状況をお聞かせください。あなたにとって最善の治療の選択肢を、一緒に考えてまいります。

幹細胞治療の詳しいエビデンスについては、「脳梗塞後遺症に対する自己脂肪由来幹細胞療法の効果と仕組み」をあわせてご覧ください。

その他の脳神経疾患に対する再生医療の可能性については、「アルツハイマー病への最新治療」「パーキンソン病への最新治療」もご参照いただけます。

再生医療全般についての基礎知識は、「再生医療とは?幹細胞治療の効果・メリット・デメリットを徹底解説」にてわかりやすくまとめています。

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引用文献

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最終更新日:2026.03.05

                           

【監修医師】

若林雄一                                    

若林 雄一

                                   

セルグランクリニック院長/医師/医学博士

                                   

【専門分野】
再生医療 幹細胞治療 抗加齢医療 予防医療 美容エイジングケア 放射線医学 

【所属学会・資格】
アメリカ再生医療学会(AARM)専門医/日本抗加齢医学会 専門医/放射線診断専門医/核医学専門医/日本再生医療学会 会員/日本認知症学会 会員                                        

【臨床実績】幹細胞治療 累計3,000件以上(変形性膝関節症・糖尿病・慢性疼痛・美容エイジングケア等)

【略歴】                                        
神戸大学医学部卒業、神戸大学大学院修了(医学博士)。米国国立衛生研究所(NIH)にて研究に従事。近畿大学医学部講師を経てセルグランクリニック 院長就任

【著書・メディア掲載】
著書:『世界一簡単な再生医療の基礎知識』/米国経済誌「ウォール・ストリート・ジャーナル」掲載 /KBS京都テレビ 出演 /国際学術誌に多数の論文を発表 

【監修者としての方針】
本コラムの医学的内容は、再生医療等安全性確保法に基づき厚生労働省へ第二種・三種 再生医療等提供計画を届出済(計画番号:PB5240089ほか)の当院院長が監修しています。科学的根拠(エビデンス)と安全性を重視し、正確でわかりやすい情報発信を心がけています。