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COLUMN
2026.02.25
コラム

幹細胞治療は何回通う?通院回数と効果が出るまでの期間を徹底解説

幹細胞治療の通院回数について知りたい方へ

膝の痛みが続いている、糖尿病の数値が気になる、肌の老化を根本から改善したい・・・。

そんな悩みを抱えて再生医療に関心を持たれた方の多くが、「実際に何回通院すればいいのか」という疑問を持たれます。

幹細胞治療は従来の治療法とは異なり、細胞を培養する時間が必要になるため、通院スケジュールも独特です。遠方から来院される方や、仕事の都合で頻繁に通えない方にとって、通院回数は治療を選択する上で重要な判断材料になります。

当院では、北海道から沖縄まで全国各地から患者様にお越しいただいています。そのため、できるだけ通院回数を抑えながらも、確実に効果を実感していただける治療プランを提供しています。

幹細胞治療の通院スケジュールを説明する医師と患者

幹細胞治療の基本的な通院回数は2回から

結論から申し上げると、幹細胞治療の最低通院回数は2回です。

1回目は細胞を採取するため、2回目は培養した細胞を投与するためにご来院いただきます。この2回があれば、治療そのものは実施可能です。

初診時:脂肪採取と血液検査

初診では、まず詳しい診察と血液検査を行います。患者様の現在の健康状態や症状の進行具合を把握し、幹細胞治療が適応となるかを判断します。

治療が適応と判断された場合、腹部から1〜3g程度の皮下脂肪を採取します。局所麻酔を使用するため痛みはほとんどなく、採取時間は約15分程度です。当日中にご帰宅いただけます。

培養期間:約6〜7週間

採取した脂肪から幹細胞を分離し、治療に必要な細胞数(当院では最大2億個)まで増殖させるのに、約6〜7週間かかります。

この期間は通院の必要はありません。ただし、培養を待つ間に痛みを軽減したい場合は、幹細胞培養上清液やPRPを先行投与することも可能です。

2回目:幹細胞投与

培養が完了したら、2回目のご来院で幹細胞を投与します。

投与方法は症状によって異なります。変形性膝関節症や慢性疼痛の場合は患部への局所注射、全身のエイジングケアや糖尿病治療の場合は静脈点滴による全身投与を行います。点滴の場合は約60~90分程度で完了します。

幹細胞治療の投与を受ける患者のイメージ

経過観察のための追加通院について

治療自体は2回で完了しますが、効果を確認し、最適な状態を維持するために経過観察をお勧めしています。

標準的な経過観察スケジュール

当院では治療後、6ヶ月間毎月経過診察を実施しています。

基本的にはメールか電話にて。ご希望の方は直接来院いただいております。

効果が出るまでの期間はどれくらいか

「いつから効果を実感できるのか」は、患者様が最も気にされる点です。

早い方は2週間〜1ヵ月で変化を実感

幹細胞治療の効果が現れる時期には個人差がありますが、早い方では投与後2週間〜1ヵ月程度で痛みの軽減や体調の変化を感じられます。

特に慢性疼痛や変形性膝関節症の患者様では、炎症が抑制されることで比較的早期に痛みが和らぐケースが多く見られます。

平均的には3〜4ヵ月で明確な改善

多くの患者様は、投与後3〜4ヵ月で明確な効果を実感されます。

この期間は、幹細胞が損傷部位に集まり、炎症を抑えながら組織の修復を促すのに必要な時間です。徐々に痛みが軽くなり、動きやすさが改善していくという経過をたどります。

効果の持続期間は年単位

当院の症例データでは、年単位以上にわたって痛みの軽減が続いているケースが多く報告されています。

幹細胞治療は、一時的に症状を抑えるのではなく、組織そのものの修復を促すため、効果が長期間持続する傾向があります。ただし、生活習慣や病態の進行度によって個人差があります。

幹細胞治療の効果を実感する患者のイメージ

症状別の通院回数と治療スケジュール

症状や治療目的によって、最適な通院回数やスケジュールは異なります。

変形性膝関節症の場合

変形性膝関節症の治療では、初診で脂肪採取を行い、培養期間中に幹細胞培養上清液を先行投与することがあります。これにより、培養を待つ間も痛みを軽減できます。

糖尿病治療の場合

糖尿病に対する幹細胞治療では、初診で血液検査と脂肪採取を行い、培養後に幹細胞を静脈点滴で全身投与します。

投与後2ヵ月で血糖値やHbA1cの改善を確認し、その後も定期的に血液検査で効果をモニタリングします。

美容・エイジングケアの場合

しわ・たるみなど皮膚の加齢性変化に対する治療では、初診で脂肪採取を行い、培養後に顔への局所投与と全身への静脈点滴を併用することがあります。

効果は徐々に現れ、3〜6ヵ月かけて肌質が改善していきます。

複数回治療のメリットと追加投与について

1回の治療でも効果は期待できますが、症状や目的によっては複数回の治療がより効果的な場合があります。

複数回治療が推奨されるケース

以下のような場合は、複数回の幹細胞投与を検討します。

  • 症状が重度で、1回の投与では十分な改善が得られなかった場合
  • 効果が一定期間後に減弱してきた場合
  • より高い治療効果を目指す場合
  • 予防的な効果を長期的に維持したい場合

追加投与のタイミング

追加投与は、初回投与後6ヵ月〜1年程度の間隔で行うことが一般的です。

当院では、1回の脂肪採取で最大10回分の幹細胞を保存することが可能です。
保存した細胞は、投与のたびに改めて1から培養を行うため、再度脂肪を採取することなく、常に新鮮で質の高い幹細胞を2回目以降も投与することができます。
そのため、2回目以降の通院は投与のみで完了します。

維持療法としての幹細胞培養上清液

幹細胞治療の効果を維持するために、幹細胞培養上清液(エクソソーム)を定期的に投与する方法もあります。

培養上清液は幹細胞が分泌する成長因子やサイトカインを濃縮したもので、幹細胞と同様の再生・修復作用があります。細胞培養の期間が不要なため、より手軽に治療を受けられます。

幹細胞治療の追加投与スケジュールを示すイメージ

通院回数を減らすための工夫と当院の取り組み

患者様の負担を軽減するため、当院ではさまざまな工夫を行っています。

初診時の効率的な診察体制

初診時には、診察・血液検査・脂肪採取をすべて同日に行えるよう体制を整えています。

事前にオンラインや電話でのカウンセリングを実施し、治療方針を決定しておくことで、初診当日の時間を短縮できます。

培養期間中のサポート

培養期間中も患者様をサポートするため、幹細胞培養上清液やPRP治療を先行投与することができます。

特に痛みが強い患者様には、培養を待つ間も症状を軽減できるよう配慮しています。

遠隔フォローアップの充実

経過観察については、電話やオンラインでの対応も積極的に行っています。

患者様の状態を定期的に確認し、必要に応じてアドバイスを提供することで、通院回数を最小限に抑えながらも質の高いフォローアップを実現しています。

よくあるご質問

Q1. 初診から治療完了までどれくらいの期間がかかりますか?

初診で脂肪採取を行い、約4〜6週間の培養期間を経て幹細胞を投与します。その後の経過観察を含めると、初診から6ヵ月程度が一つの目安となります。

Q2. 遠方からでも治療を受けられますか?

はい、可能です。当院には全国各地から患者様にお越しいただいています。通院回数を最小限に抑えるプランや、遠隔フォローアップにも対応していますので、お気軽にご相談ください。

Q3. 仕事を休む必要はありますか?

脂肪採取は局所麻酔で行い、約1時間で完了します。当日中にご帰宅いただけますので、翌日から通常通り仕事に復帰できます。幹細胞投与も同様に、当日の帰宅が可能です。

Q4. 効果が出るまで何もしなくていいのでしょうか?

幹細胞治療の効果を最大限に引き出すためには、適度な運動や栄養管理も重要です。治療後も担当医と相談しながら、生活習慣の改善に取り組むことをお勧めします。

Q5. 追加投与は必ず必要ですか?

必ずしも必要ではありません。1回の治療で十分な効果が得られる方も多くいらっしゃいます。追加投与が必要かどうかは、経過観察の結果を見ながら判断します。

幹細胞治療のカウンセリング風景

まとめ:通院回数を理解して安心して治療を受けるために

幹細胞治療の通院回数は、基本的には2回(脂肪採取と幹細胞投与)で治療が完了します。

遠方の方や通院が難しい方には柔軟に対応できるよう、経過観察はメールか電話での対応を基本としております。。効果は早い方で2週間〜1ヵ月、平均的には3〜4ヵ月で実感でき、6ヵ月以上にわたって持続するケースが多く見られます。

大阪・心斎橋の再生医療クリニック「CELL GRAND CLINIC」は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ第二種・三種の再生医療等提供計画を届出し、特定認定再生医療等委員会の審査を経たうえで治療を提供する医療機関です(計画番号:PB5240089ほか/PC5250007ほか)。

当院では幹細胞治療を中心に、PRP・エクソソーム(幹細胞培養上清液)・線維芽細胞・NK細胞治療など幅広い再生医療に対応し、症状・既往歴・生活背景をふまえた個別の治療プランをご提案します。幹細胞再生治療では、投与日に合わせた培養と品質管理(生存率・表面抗原の確認等)を重視し、細胞品質の「見える化」に取り組んでいます。

治療の適応、期待できる効果と限界、リスク、費用はカウンセリングで丁寧にご説明します。詳しくはCELL GRAND CLINIC公式サイトをご覧ください。

※本コラムは一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を代替するものではありません。治療の適応や内容は、診察・検査結果等を踏まえて医師が判断します。

                           

【著者情報】

若林雄一                                    

若林 雄一

                                   

セルグランクリニック 院長/医学博士

                                   

【専門分野】
再生医療 幹細胞治療 坑加齢医療 予防医療 美容エイジングケア

【所属学会・資格】
アメリカ再生医療学会専門医 日本坑加齢医学会専門医 放射線診断専門医  核医学専門医 日本再生医療学会員 日本認知症学会員 他                                        

【略歴】                                        
神戸大学医学部卒業、神戸大学大学院修了(医学博士)。近畿大学医学部での臨床・教育経験を経て、米国国立衛生研究所(NIH)にて研究に従事。 神経疾患領域の研究を背景に、再生医療・抗加齢医療・予防医療を専門とする。 Pfizer社との共同研究による「PDE4Bに特異的なPET薬剤の世界初のヒト使用(First-in-human)」を第一著者として報告するなど、国際誌に多数の業績を有する。 科学的根拠と安全性・品質管理を重視し、患者一人ひとりの「健康寿命」を延ばす医療を目指している。